リフォームコラム REFORM COLUMN

リフォームの最適なタイミング

2022.07.13

豆知識


長く同じ住宅に住んでいると、リフォームが欠かせません。最適なタイミングを逃すと、日常の暮らしや、かかる費用に大きな影響を及ぼします。

リフォームには様々な目的や用途があります。経年劣化による住宅設備の取り替えをはじめ、家族構成や季節の変化によるリフォームなど、人それぞれによって変わります。リフォームに踏み出すベストタイミングはいつか? そのヒントを紹介します。


目次

  1. 経年劣化によるリフォーム
  2. 家族構成の変化によるリフォーム
  3. 周辺環境の変化によるリフォーム

1,経年劣化によるリフォーム

キッチンやトイレなどの水・ガスまわり、床や壁などの内装、窓や建具などは、時間の経過とともに老朽化し、故障の可能性も高まります。放置しておくと修繕・修復が困難になり、その分、工事費用も高くなります。

また、設備の交換や、解体作業が必要になると工事期間も長くなります。それがトイレや浴室となると、工事期間中は使用できなくなり不便でなりません。場合によっては住みながらのリフォームができなくなり、一時的な仮住まいや引っ越しに費やすお金もかかってしまいます。

このような事態を防ぐためにも、定期的なメンテナンスと、異常に気付いたらすぐに対処することが必要です。無駄な出費を防ぎ、快適な住環境を保つことにつながります。

①水・ガスまわり

突然故障して困るのが水道や給湯器です。トイレや浴室、キッチンが使えなくなると、生活に深刻な影響を及ぼします。水まわりは10年を過ぎたあたりから不具合が出てきますが、余裕を見て5年を目安に点検をしておくと安心です。長くても15年おきの点検が不可欠です。
年数とは別に、次のような現象が起きていれば取り替え・修繕のタイミングです。

・腐敗が進んでいる
・蛇口やシンクから水漏れがある
・排水口に詰まりや臭いがある
・換気扇や食洗器、IHやガスコンロに不具合がある

また、浴室では目に見えない部分で劣化が進んでいきます。特に、日本の昔ながらの住宅に多いタイル張りの浴室では、築20年も過ぎればひび割れから水漏れが発生し、シロアリによって土台や下地材などの目に見えない部分が腐食してしまいます。温度と湿度が高い浴室は、シロアリの格好のターゲットなのです。

給湯器の耐用年数は、どのメーカーでも一般的に8~10年と言われています。ただ、日々の使い方や管理方法によってはさらに短くなります。
次のような現象があれば、早期に修繕を検討する必要があります。

・給湯器から水漏れがある
・汚れがとりづらくなった
・設定温度のお湯が出ない
・給湯器本体から煙が出る
・お湯を出す際に給湯器から異音がする

給湯器の排気口周りのスペースを保つことや、入浴剤を使い過ぎないことで耐用年数を延ばすことができます。

②内装

内装は、汚れや傷みが目立ち、異常が見られるようになってきたらリフォームのタイミングです。

部屋の用途や使用頻度によって変わりますが、フローリングやクッションフロアなどの床材は10年前後で劣化します。特に洗面所や廊下の床に沈みやへこみが発生したり、踏むときしむ音がする状態になったら床材を補修することをお勧めします。

畳は3~5年ほどで表替え、10〜15年ほどで新調するのが主流です。青から黄色に変色したり、お子さんやペットが遊んで傷が目立ち始めたり、沈み込みがある場合は新調するタイミングです。

壁紙は10年ほどが張り替えの目安ですが、クロスの継ぎ目などが剥がれている場合は交換をお勧めします。継ぎ目が線状に見えるようになったら、1~2年以内に張り替えた方がいいでしょう。

③窓・建具


窓ガラスや建て付け部をリフォームする時期は20年です。ガラス割れの補修や建てつけ不良の改善、結露防止対策などの方法があります。

扉や引き戸の開閉がきつかったり、サッシが動かない、窓の周囲にカビが生えている、結露がひどいなどの現象がある場合はリフォームを検討する必要があります。

窓やサッシの開閉状態が悪いと荒天時に部屋に風雨が吹き込んで大変なことになります。劣化が進めば、窓が外れて落下する事故にもつながりかねません。

④外壁

外壁は10~15年ごとの塗り替えが推奨されていますが、外壁の素材や、雨や風、日差しの当たり具合や湿気で変わります。

放置しておくと、塗装が落ちたり、ひび割れができて構造部分に不具合や傷みが出ることがあります。家の構造部分に関わる大規模な修繕が必要になり、費用も高額になってしまいます。不具合が発生してからではなく、定期的に塗り直しを行う必要があります。

2,家族構成の変化によるリフォーム

新たな家族が加わったり、お子さんが独立されたり、定年退職を迎えて老後の生活を見据えた時も、リフォームを行うタイミングです。

①子供の誕生・成長に合わせて


兄弟姉妹の誕生や子供の成長に伴い、1つの広い子供部屋を、仕切りを設置することで2つの部屋に分ける方法があります。一般的な部屋のように完全に区切る場合は、木材で作った枠に石膏ボードをはめ、壁紙を張り付けるのが主流です。

また、フローリングや壁紙を張り替えて、和室を洋室に変えることで子供部屋を作るケースも増えています。壁や天井に貼るクロスも多種多様で、お子さんの性別や好みに合わせて様々な部屋をつくり出すことができます。

②定年退職を迎えたら


お子さんたちが独立したり、定年退職を迎えて夫婦で過ごす時間が多くなったら、リフォームを実施するタイミングです。

体力が衰えたり、家族を介護する状況になる前に、時間や貯蓄に余裕があるうちにバリアフリー化を進めておくことが大切です。トイレや浴室、玄関に手すりを付けたり、段差を解消する方法があります。

近年は少子高齢化や共働き夫婦の増加によって二世帯住宅も増えており、部屋を改装したり、共用部分を生み出すリフォームも需要があります。

3,周辺環境の変化によるリフォーム

猛暑の夏は熱中症を防ぎ、寒い冬は体調を崩さないような快適な室内環境が求められます。夏や冬に備えて、比較的過ごしやすい春や秋のうちにリフォームを実施することをお勧めします。

方法としては床暖房や断熱材を導入したり、太陽の日射熱を防ぐために複層の遮熱窓に変えるケースがあります。特に、冬は浴室や脱衣所の室温の変化で入浴時に心筋梗塞を起こす人が増えており、これを防ぐために浴室暖房の設置などのリフォームをお勧めします。

また、冬は雪の多い山間部などの地域に移住する場合も、環境に合わせた相応のリフォームが必要になります。

リフォームメニューはこちら
無料お見積はこちら

資料請求はこちら