リフォームコラム REFORM COLUMN

おうちの冬支度リフォーム

2022.11.07

豆知識


秋が一段と深まり、朝と夜の冷え込みが強まってきました。エアコンに加えて、タンスや倉庫に仕舞ってあった暖房器具の出番です。
暖房器具はガスファンヒーターや石油ストーブ、電気ストーブなど、ご家庭によって異なります。
特に石油ストーブは火災などの原因となる危険性が高く、電気ストーブ等光熱費に頭が痛いところ。
暖かく快適で、安全で省エネな冬を過ごすために、室内リフォームが一役を買うケースがあります。また、冬の入浴時には室温の急激な変化が心不全などを引き起こす「ヒートショック」にも気を付けなければなりません。

本格的な冬将軍が到来する前に、冬支度のリフォームを紹介します。

目次


  1. 床暖房を取り入れる
  2. 断熱材を取り入れる
  3. 調湿建材を取り入れる
  4. 窓の断熱性・気密性を高める
  5. 浴室、脱衣場をあたためる

 

1,床暖房を取り入れる

冬はさまざまな暖房器具が活躍しますが、特にエアコンや電気ストーブを使用する家庭では室内が乾燥しがちになり、空気も汚れてしまいます。冬は大気中の水分量が減り、体温と外気の温度差が大きくなり、その状態で暖房器具を使用すると湿度が低下し、乾燥の原因になります。加湿器を設置しても、広い部屋ではなかなか効果が期待できません。
そんな時に便利なのが「床暖房」です。
床暖房は遠赤外線を利用した「ふく射熱」が壁や天井に反射し、室内全体を暖めてくれます。足元の温度が28~30度の時、室温は18~20度となり、部屋全体がポカポカと暖かい空気に包まれます。

湿度を保てる

床暖房は湿度40%を保つことができるため、カサカサする皮膚の乾燥肌も防ぐことができます。風によって気流が発生するエアコンでは、30分も使用すれば室内の水分量が25%も減る一方で、床暖房であれば2時間使用しても水分量がほぼ一定に保たれるというデータもあります。

風邪予防につながる

また、冬に流行する風邪やインフルエンザなどは乾燥と低湿度が原因となります。室内の湿度を保てる床暖房は、抵抗力が弱いお子様や、お年寄りの方がいるご家庭にも強い味方です。

2、断熱材を取り入れる

室内がなかなか暖まらない。

結露が大量に発生してしまう。

そういったご家庭には、断熱材の導入が効果的です。壁や天井に断熱材を入れることで、部屋の中の温度差がなくなり、身体への負担も軽減されます。壁に断熱材を入れる工法としては、リフォームでは主に「充填断熱」(内断熱)を使用することが多いです。
充填断熱は壁内の柱や間柱、梁など軸組み間の空隙に断熱材を施工する方法です。

暖房の効きが良くなる

断熱材を取り入れた高断熱の家は暖房の効きが良くなり、光熱費の節約にもつながって家計も助かります。これは、夏の冷房にも同様に言えることですね。

3、調湿建材を取り入れる

冬場の窓に発生する、厄介な結露。不快に感じるだけでなく、カビの発生やダニの生息などを促進し、人体の健康にも悪影響を及ぼします。結露を防ぐ対策としては、内装材を防湿性の高い調湿建材に変えるリフォームがおススメです。主に、エコカラットと珪藻土の2種類があります。

 

エコカラット

LIXILの商品で粘土鉱物などの微細な孔を持つ原料を焼成した内装建材です。複数の小さな穴が空いており、湿度が高いと空気中に水分を吸収する機能が備わっています。湿気を抑えることでダニやカビの発生を抑制し、生活臭やホルムアルデヒドなども吸収するため、快適な暮らしをもたらします。

珪藻土

植物性プランクトンの死骸が堆積してできた土層から採取される土で、断熱効果が高く、 外の気温に影響されにくく室内の湿度を調整します。

4、窓の断熱性・気密性を高める

寒い冬では、室内の熱は床や換気扇などから外へ逃げてしまいます。中でも、窓からは50%以上の熱が逃げてしまうというデータがあります。大きな窓があるリビングでは、なおさら室温が下がりやすい傾向にあります。こんな時は、窓の断熱化と気密化が効果的です。 断熱性の高いサッシや複層ガラス、二重窓に変えることで、窓の断熱性が高くなり、外気との温度の差があっても結露ができにくくなります。結露を防ぐことで、毎日の掃除の手も省くことができ、清潔さも保たれます。

5、浴室、脱衣場を暖かくする

冬の夜は、お風呂に入る際に辛い思いをされる方も多いのではないでしょうか。一般的に浴室は陽の当たりにくい方角に設置されていることが多く、日中でも室温が上がらない傾向にあります。暖房が効いた部屋とは温度差が10度以上にもなってしまうこともあり、入浴前の脱衣時には身体に大きな負担を及ぼします。こんな時、気を付けなければならないのが「ヒートショック」です。温度差によって血圧が急激に変化し、心臓発作や脳血管障害などを引き起こします。特に高齢者に多い傾向にあり、命を落としてしまうケースも少なくありません。悲しい事故を防ぐために、浴室・脱衣場を暖かくし、少しでも温度差を和らげる必要があります。

床材を変える


特に古い住宅に多いのが、素足で踏むと冷たいタイル風呂です。床材を、冷たさを感じないサーモタイルやクッションフロアに変えることをおススメします。サーモタイルの表面は抗菌作用や、滑りにくい構造になっているので安心です。色や模様もさまざまで、風呂の雰囲気に合わせてお好みで選べます。床材を変えなくても、断熱マットを敷く方法も一つです。リビングなどと同様、浴室の窓から熱が逃げてしまうので、ペアガラスへの交換や二重窓の設置といった断熱が効果的です。

浴室暖房をつける


浴室や更衣室に暖房をつければ、暖かく過ごしやすい浴室になります。服を脱いでも寒さを感じることなく、安心して快適なバスタイムを楽しめます。乾燥機も兼ねているため、雨天時の洗濯に大活躍します。浴室暖房にはガス式と電気式の2種類があります。ガス式はガスで熱いお湯を沸かし、その熱を利用して浴室内を暖かくし、乾燥も行います。一部電気を使いますが、ガス専用の設備が必要になります。電気式と比べてやや初期コストが上がりますが、乾燥時間は短くなり、電気代の約半分と言われています。
電気式にはヒーター式とヒートポンプ式があります。ヒーター式は乾燥機内部のシステムを使って自らが発熱し、ヒートポンプ式はコンプレッサーに周囲の空気を取り込んで熱を発生させる仕組みです。ヒートポンプ式の方が、電気代が安くなる傾向にあります。
浴室暖房は入浴する少し前から起動させて室温を暖めておかなければ意味がありません。事前にスイッチを入れ忘れたり、故障が発生すると、身体への負担が大きい入浴を強いられてしまうため、床材の変更や断熱材の導入などを推奨します。

サーラのリフォームではみなさまの冬支度をトータルサポートいたします。まずはお気軽にご相談ください。

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