キッチンレイアウトはどんな種類があるの?
2022.09.28
厳しい暑さも徐々に和らぎ、「食欲の秋」の到来です。キッチンのリフォームやリノベーションをご検討されている方は、思い切ってキッチンのレイアウトを変えてみませんか?
キッチンにはさまざまな形のレイアウトがあり、用途や家族構成によってメリット、デメリットが異なります。調理がより便利に、より楽しくなるような新しいキッチンの導入を目指しましょう。
目次
- I型キッチン
- L型キッチン
- アイランド型キッチン
- ペニンシュラ型キッチン
- Ⅱ型キッチン
1,I型キッチン
コンロ、シンク、調理台が横一列に並んだキッチンで、壁付けタイプと対面タイプのどちらでもレイアウトできます。キッチンレイアウトの中で、最もよく導入されている形です。タイプによって、メリットもデメリットもさまざまです。
ここでは、主に壁付けタイプについて紹介します。
壁付けにすることで、キッチンスペースを有効活用できます。ほかのレイアウトタイプと比べても設置スペースがコンパクトで、広さが限られている住宅でも導入しやすいです。
また、シンクの下にある収納が有効活用でき、頻繁に使用するボウルなどを置いておくと便利です。吊戸棚を設置すれば、壁のデッドスペースを収納スペースとして活用できます。高い位置にあるため、収納物を軽いものや使用頻度の低いものを収納するといった工夫が必要です。
壁の方を向くため、調理だけに集中できます。その反面、キッチンが丸見えになります。片付け忘れた食材などを家族以外の人に見られたくない方は、この点に注意する必要があります
I型キッチンは横幅が長く、横移動が長くなることから、動線が悪くなります。壁付けの場合は、キッチンの横に冷蔵庫や食器棚を置くことが多いので、より横への動線が長くなります。
ほかのタイプと比較すると、比較的リーズナブルな価格で設置できます。キッチン自体がシンプルな形なため、材料費や施工費が抑えられるからです。
2,L型キッチン
シンクとコンロをL字型に振り分けた形で、作業効率が上がるレイアウトです。
家族そろって、友人を招いて複数人での料理がしやすく、シンク、作業スペース、コンロで分担し、ゆったりと作業できます。シンクとコンロの間を斜め方向に移動できるため、効率が上がります。
同じ間口のI型キッチンに比べてキャビネットの数が多く、収納量が多いです。吊り戸棚も設置すれば、さらに大容量となるので、調理器具が多い方にお勧めです
I型からL型にリフォームする場合、奥行きが必要になるためダイニングやリビングスペースが狭くなってしまうケースがあります。
また、コーナー部分に手が届きにくく、使いにくいデメリットもあります。コーナー部分のキャビネットは、扉が狭い一方で中のスペースが広いため、奥まで活用しづらくデッドスペースが生まれます。
3,アイランド型キッチン
キッチンを壁面から離れた島(アイランド)のように設置したキッチンです。対面キッチンのひとつで、おしゃれで開放感があることが若い世代に人気です。
キッチンが壁から離れ、リビングやダイニングに向かって配置されるため、調理しているときもリビングとの一体感を感じられます。
キッチンの四方すべてから調理や配膳ができ、家族そろって調理したいご家庭や、ホームパーティーが好きな方にお勧めです。キッチンの対面に遮るものがないため、リビングの家族や来客とコミュニケーションが取りやすいです。小さなお子さまがいても、調理や洗い物をしながら様子を確認できるので安心です。
開放感がある一方で、どこからでもキッチンが丸見えです。キッチンの上をあまり見られたくない方は、常に整理整頓を心がける必要があります。
壁から離れているため、壁面を利用した収納スペースが限られます。そのため、カップボードなどの収納を設置する必要が出てきます。
また、壁付けしないことから、キッチンの4面すべてに化粧が必要で、通常よりも多くの部材が必要となります。
調理中の油はねや水はねを気にされる方が多く、油はねガードや、コンロ前だけにパーテーションを設置するケースもあります。これらの対策はせっかくの対面式キッチンの開放感を損なうことになるので、耐火ガラス製にするなどして対応します。
これらのことから、ほかのキッチンに比べて費用が高くなる傾向にあります。
4,ペニンシュラ型キッチン
対面式キッチンの一種で、キッチンのカウンターの左右どちらかが壁に接しています。突き出した外観が半島(ペニンシュラ)に見えることで、こう呼ばれます。
I型キッチンにもL型キッチンにも、どちらにも対応します。
リビングやダイニングとさえぎる壁や棚がないため、視界が開けて、広々とした空間となります。調理をしながらリビングにいる人とコミュニケーションが取りやすく、お子さまにも目が届きやすいです。
キッチン本体の左右どちらでも壁に取り付けできるため、設置スペースを選ぶ必要がありません。LDKのスペースが限られている場合も設置しやすいのが特長です。
セミオープンタイプの場合、腰壁やカウンターを設置することで料理を並べるスペースができ、配膳がスムーズになります。キッチンの丸見え状態を防ぐ効果もあります。
空間の開放感を求めてペニンシュラキッチンを採用する傾向があるため、吊戸棚を設置しないケースが多く、収納スペースが少なくなります。
5,Ⅱ型キッチン
シンクとコンロのキャビネットが並列しているキッチンレイアウトで、セパレート型キッチンとも呼ばれます。
壁付け+ペニンシュラタイプや、壁付け+アイランドタイプとして設置されます
シンクとコンロへの移動が体の向きを変えてできるため、作業動線が短くなります。2つのキャビネットがあるため、作業を行えるスペースを広くとりやすくなります。
2つのキャビネットがあることで、収納スペースが広く確保できます。どちらかのキッチンを壁付けにすることで、壁面収納も利用でき、さらに収納スペースが増えます。
洗った食器や濡れた食材などをシンクからコンロへ運ぶ際、床に水が垂れやすい欠点があります。床材をクッションフロアやタイルなどの素材にして対策します。
リフォームの際、キッチンの位置を移動させる場合、水栓や配管の問題が出てくる可能性がありますので、事前の確認をお勧めします。
お気軽にサーラにご相談ください。